373. 望遠鏡とメガネの相性? 
前回 (372.「出発前に起こして」と言ったけど…) のつづきでございます。
大慌てで用意をし、無事に高速道路にのったワタクシ達。
立ち寄ったサービスエリアで、見知らぬおじさんが
「こっちおいで〜。土星が見えるで〜」
と手招きするので行ってみると、なんとそこには望遠鏡が設置されているではありませんか!!
話を聞くと、このおじさんは大の星好きで、「通りがかりの人たちにも、ぜひキレイな星を見て欲しい」と思い、声を掛けているそうなのです。
 
お茶のこ達と、たまたまその場に居合わせた見ず知らずのお姉さんは、
「土星が見られるなんて、むっちゃラッキーやん!!」
と、ワクワクしながらレンズを覗きました。
すると…
 
んもう、土星が横向きになって浮かんでいるのが、クッキリと見えるではありませんか!!
はっきり言って、感激ものでございます!!
 
んが、しかし。
「ウオーッ、はじめて土星を見た〜!! 輪っかが縦になっとった〜!!」
と盛り上がるワタクシ達とは対照的に、レンズを覗くお姉さんのテンションは、なぜか低〜い状態。
 
「どうしたんやろ?」と思っていると、なぜかお姉さんには土星が見えないとのことでした。
(この後、おじさんが「誰かレンズを触ったんちゃうか?」と言いながら、再びピントを合わせてくれたので、お姉さんは無事に土星を観ることが出来ましたが…)
 
感激のあまり「すごーい!!」を連発しておりますと、なんとおじさん、「今度は月を見せてあげよう」とセッティングしてくれたではありませんか!!
 
「今度は月の観測や〜!! ドキドキする〜!」
と、お茶のことおめんさんが再びレンズを覗くと…
うっわーっ!!
月の表面、むっちゃ見えるやん〜! キレイ〜!!
 
これまた初の月面観測に、二人で「すごいぜ、望遠鏡〜!!」と盛り上がっていると、なんということでしょう。
またまた、お姉さんが頭から「ハテナ」を出しまくって、盛り下がっているではありませんか。
 
「見えへんか? ほな、倍率のいいレンズに付け替えてあげるわ」
と、おじさんがセッティングし直してくれている間、横で「私の見方が悪いのかなぁ?」と、しょんぼりしているお姉さん。
 
後から分かったのですが、実は…
 
地球の自転により、お姉さんが見た時には、土星や月はレンズ枠の外に移動してしまっていたのでした…。
 
まさか、ワタクシ達がチンタラ見ていたせいだったとは…お姉さん、ホントにごめんなさ〜い!!
Copyright (C) 2003-2008 mascara-fabrica All rights reserved